一般的に洗浄剤の表面張力が低いほど、被洗浄物に対する濡れ性が良く、洗浄剤と汚れ物質のSP値が近似しているほど、相互溶解性が高いといわれています。また洗浄剤の粘度が低いほど、汚れ物質の洗浄剤中への拡散が速くなり、短時間で優れた洗浄効果を発揮します。
「NSクリーン®」は沸点範囲が狭く、乾燥しにくい重質分を含まないため、乾燥性に優れています。
【乾燥性比較例】
【熱風乾燥機による乾燥性比較例】
【真空乾燥機による乾燥性比較例】
「NSクリーン®」は、通常の加工油(汚れ物質)との沸点差が大きいため、分離効率の高い洗浄剤です。そのため「NSクリーン®」を繰り返し蒸留再生してもロスが少なく、常に安定した品質維持が可能となります。
【炭化水素系洗浄剤及び代表的な加工油の沸点範囲】
【蒸留再生ロス量の例】
【蒸留再生機による回収テストの例】
「NSクリーン®」は、化学的、熱的に安定な物質で、ライフの長い洗浄剤です。通常の洗浄条件下だけでなく、減圧蒸気洗浄や減圧蒸留再生による連続再生使用などにも安心してご使用いただけます。
【蒸留再生機を使用した場合の安定性の例】
【NSクリーン100/NSクリーン110】
【NSクリーン200/NSクリーン220
/NSクリーン230】
【参考/トリクロロエチレン
/テトラクロロエチレン/塩化メチレン】
※ VOC(Volatile Organic Compound)とは揮発性有機化合物の総称。塩素系や炭化水素系に限らず、有機化合物を基材とした工業用洗浄剤は全て該当いたします。
炭化水素系洗浄剤による洗浄システムは、「洗浄→リンス→乾燥」という一連の工程になります。洗浄の仕上がりは、洗浄剤自身の洗浄力に加えて、乾燥前のリンス槽(最終洗浄槽)の液管理が重要です。
下記のデータが示すとおり、多くの材質に影響を与えにくい洗浄剤ですが、ゴムや一部の樹脂に対しては、影響を与える場合がありますのでご注意ください。
Languages